クロの思い出

昨日、娘のマイコの猫クロが逝った。

享年22歳。寂しいけれど、大往生だ。

人間と猫の年齢換算表を見ても、猫20歳で人間96歳までしか載ってないから、

もう100歳はとうに超えていた勘定になる。

肩甲骨が飛び出て、脚もガリガリだったけど最後まで気丈に歩いていた。

家族に愛され、気遣われて幸せな一生だった。

高校生のマイコがクロを拾ってきたのは1999年。

ちょうど日本橋髙島屋で初めての原画展を開いた年だったからよく覚えている。

その頃、家には猫二匹と犬一匹がいたから

“もらってくれる人を探す”

という話で、私はイタリアに出かけ、帰ってきたらまだクロがいた。

カフェレーサーという名前にするなら、飼ってもいいと夫が言うので、

うちにいるときにはカフェと呼ばれていた。

カフェレーサーは夫が乗っていたハーレーの黒いオートバイ。

でもマイコがカフェを連れて家を出てから,名前はシンプルなクロになった。

なにしろ真っ黒クロの黒猫だったからね。

当時、信濃毎日新聞に『池田あきこのねこ話』というエッセイを連載していて、

その後中央公論新社から書籍や文庫になった。

久しぶりに見てみたら、カフェ(クロ)がたくさん登場している。

カフェは完全にマイコの猫で、マイコばかりを見ていた。

マイコとカフェはよく似ている。小柄で目が大きく、黒いところがね。

半月ほどマイコがお遍路でいなかった時、ゆううつの虫に取りつかれたカフェは

「ただいま!」というマイコの声でいきなり元気を取り戻したものだった。

これは『黒猫カフェのゆううつ』というエッセイの挿絵。

クロ、ずっとマイコと一緒で、最後の7年はタイチもいてよかったね!

Leave a Reply

文字が読みにくい場合は画像下の更新ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)