バースディブックVol,1
「12の月の物語」

1987年刊行・絶版

バースディブックVol,2
「扉の向こう側」

1988年刊行・絶版

バースディブックVol,3
「風が東にかわる時」

1989年刊行・絶版

バースディブックVol,4
「不思議の国の12の話」

1991年刊行・絶版

バースディブックセレクト
「12の月の物語」

1997年刊行・発売中

文庫版
「12の月の物語」
本体価格590円
2001年6月刊行
中央公論新社

注:この本はお話だけを編集しています。

今から17年ほど前のある日のこと・・・タイム・ジンジャー・ピクルスの三人は、リーベントヒルに 開いた雑貨屋さんの2階から、道行く人をぼんやりと眺めていました。「あー、むこうからひとがくる!」 「まぁた、御用聞きじゃないのかい?」「違うようだよ、若い女だもの」「うちの店に入ってきそうかい?」 「姉さん、呼び込みしといでよ」とまぁ、終日こんな調子。
 雑貨屋を開き、お店のシンボルマークにダヤンを起用し、グッズもぼちぼち作ってみたものの、寒い季節には、駅から離れた店にまで来てくれるお客さんは、とても少なかったのです。「やっぱりダヤンが受けないんだよ」「こわいとかさ、妙な目つきだとかさ」「私らがこわいわけじゃないだろうね」「まあ、2階から顔を 出さないほうが無難だね」三人は、顔を見合わせて、そろってため息をつきました。  「わちふぃーるどのカシガリ山から、はるばるアルスまで出張ってきたっていうのに」「誰も頼んじゃいないよ」「まあまあ、仲間割れはやめて、ひとつ小話でも作ってみようよ」一番年上のタイムがそう言うと、 妹達もすっかり乗り気になりました。
「そりゃいいや」「あたしら、おかしな話はいくらでも知ってるからねぇ」「ダヤンに聞いた話だけでも、 何冊も本が書けるよ」「でも、売れるかね」「なあに、日記帳にしてさ、読むだけでなく使えるようにすればいいんだよ」「あったま、いいー」
こうして、初めてのわちふぃーるど物語が生まれました。

それから1年後、ほるぷ出版から初の絵本も無事出版され、わちふぃーるどの話は、すっかりお茶の間の みなさんに知れ渡るようになった・・・というのが、三人の魔女の言い分ですが、さあ?嘘か誠か。


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