わちふぃーるどスタッフによる 池田あきこのリレーインタビュー

30周年をむかえ、たくさんの雑誌や記事でインタビューを受ける池田先生。 大体どこかで聞いたことのある内容だから……
わち30thページでは池田先生のそばでガッツリ仕事しているスタッフならではの、 雑誌では聞けない!聞きたてほやほやインタビューを連載します。 随時更新するのでお楽しみに♪

第1弾 「旅の話……わちふぃーるどのネタを探して」

インタビュアー:ふうちゃん
池田先生はこのインタビューの中では「社長」です!

»その3 »その2 »その1

その3 ハプニングいっぱいの旅の様子をお楽しみください。

お帰りなさい!!早速だけど今回の旅はどうだった?

すっごく面白かった。やっぱり行ってよかった。
でも最初に泊まったエジンバラのアパートがすごかったのよ!
アトリエ日記にもマンガで書いたの載せたけど、もうね詳しく話したくって!

へぇ、どんな風にすごかったんだろ?

まずね、アパート名がないの。
ネットで予約して、住所は分かってたんだけど。 アパート名がないのは気がつかなかったのよ。

ネットで予約しておくと、思いがけないホテルだったりするからね~。
去年の大阪のホテルも板張りの部屋で画像で見たら、一見、良いかと思ったけど、お風呂すごかったよね。鍵とかフロントでもらって、でも真っ暗でね。
エジンバラのホテルは、そもそも住所だけでどうやって辿り着いたの?

気がついたら分かってるのは住所だけだったんで、とりあえずエジンバラのインフォメーションに行ったの。 インフォメーションってどこの国に行ってもすごく親切でね。その場で色々問い合わせもしてくれるんで、ツアー旅行じゃなければ、まずインフォメーションに行くのがお奨めです。

で、予約を見せたらそのアパートの管理会社に電話してくれたの。
そしたら驚いたことに、アパートに行くとBOXがあるからそこにナンバーを打ち込んでBOXを開き、鍵を出して部屋に入ってと言うの。
ナンバーなんて聞いてないし、まあインフォメーションの人が聞いてくれたから分かったんだけど。
住所で大体の場所を教えてくれたんで、インフォメーションの人にお礼を言って、とにかく行ってみたら、そこでもアパートの場所が分からない。
確かにこの辺にあるはず! 近くに開いているお店があったんで聞いてみたら、確かに住所はこの近く。さんざん一緒に探してくれて、やっと分かったアパートには番地のナンバーだけのドアが1枚。
いやー、驚いた。 まだ店が開いている時間で助かったけど、これでは例えイギリス人でも分からないのでは?っていうくらい、不明なの。 またそのお店の人が手伝ってくれて、やっと鍵を手に入れることが出来たんだけど。

すごいね~。ゲームみたい。辿り着けてよかった~。

まあね~。 私がエジンバラのアパートを予約した時の唯一の希望が、「部屋からの眺め」。 確かに眺めは良かった。でも階段しかないアパートの6階なの。 もうね、一度部屋に入ったらその日は出かけたくなくなっちゃうくらい。 それ以外は素敵なアパートだったんだけどね。

それも旅の醍醐味!じゃない?快適なホテルって、ただそれだけじゃあ泊まったことも忘れてしまうもの。

その通りよね。このアパートは忘れないわ。
それからもうひとつ、今度の短い旅で案外愉しかったのは、1泊のネス湖へのバスツアー。これも日本からネットで申し込んでいったんだけど。

話は変わるけど、iPadミニを手に入れて、今回はそれを持って行ったんですごく便利だった。 私は機械オンチで「wi-fi(ワイファイ)」とか意味不明だったんだけど、一度覚えるとそれはそれは便利なもの。 わちふぃーるどのWeb連絡網も見れるし。
何より本がたくさんその中に入れられるの。本がないと困っちゃうんで、いつも読みきれないくらい本を持っていくんだけど、いわば1冊で済むようなものなのね。 ふうちゃんも是非持ちなさいよ!

バスツアーは「スコットランド ハイランド&ネス湖 2日間!」て言うツアーで、今回みたいに車を借りない場合にはすごく良かった。 とても愉しい旅の中の小さな旅で。

初めてのスコットランド、雰囲気はわちふぃーるどに通じるものはあったかしら?

あったあった。ちょっと寂しいような綺麗な景色で、今にも妖精が出てきそうで。
旅の途中で、次に出す予定のコレクションブックのお話も考えてきました。
まだ仮だけど「ダヤン、妖精になる」っていうの。 この話は、またインタビューの聞き手をかえて、しばらくしたらお聞かせしますね!

その2

大体決めた?行くところ。

決めたの!決めたの!スコットランドにしようと思って、沢山調べた。
そしたらスコットランドにもいろいろな妖精伝説があって、とても素敵そうなのよ。
Babyダヤンのテーマにもいいかしらと思って。そもそも妖精や魔女の伝説ってとても興味があるし。

どんなルート?

まず、スコットランドのエジンバラに、ロンドンから国内線で行くつもり。
ほんとうは、車が便利なんだけど、今回はふうちゃんも行けないし、ひとりだと海外で運転はね。

エジンバラといえば、「エジンバラ公」!なんかよく分かってなかったんで、ウィキペディアで見てみたら、エリザベス女王と結婚されたのね。
発言には何かと問題があるみたいだけど、自然保護に関心を持って「世界自然保護基金」の初代総裁も勤めたみたい。 この辺が大英帝国の人って感じよね。 しかも別にエジンバラにゆかり無く、爵位を授けられたということなのね。
まぁ日本でも昔は急に縁もゆかりも無い地のお殿様になっちゃたりしたわけだから。
長々とあまり関係ないエジンバラ公の話しちゃったので、ここで話を戻して、エジンバラからはどこへ?

エジンバラに2泊してからはウィンダミアに行く予定なの。でもエジンバラにいるときに、ハイランドに行く現地ツアーにも申し込んでいるの。
インターネットってべんりねぇ、遠い日本にいて地味なツアーにもちゃらっと申し込めちゃう!
そのツアーでは、ネス湖にも行けるし1人旅の移動の不便さがないから。
その後、エジンバラから汽車に乗ってウィンダミアへ。 ウィンダミアには、妖精伝説がたぁくさんあるみたいで、スッゴク楽しみなの。

じゃあ、来年のBabyダヤンのお話には、その雰囲気も出てくるといいわね。 実際に現地に行って空気を吸うって言うか、見たり感じたりすると物語に厚みが出るもの。
長編の「くらやみの国」の時なんて、地下の洞穴や風穴に行きまくってたじゃない?

そうそう。空気感って大事。ウィンダミアのはピーターラビットの作者で有名なビアトリクス・ポターの住んでいた湖水地方の拠点なの。 このあたりもいかにも妖精が住んでいそうだし、今の季節草や花がとても綺麗だそうよ。

そういえば、アーサー・ランサムも湖水地方の休暇を元にして「ツバメ号とアマゾン号」というシリーズのお話を書いたみたいね。 子供のころ読んだ記憶があるけど、まさか湖水地方のウィンダミアが舞台と思わなかった。
結構忙しい旅になりそうだけど、帰国後の報告を楽しみにしているね。 いっぱいスケッチしてきてね!!

うん、たくさん描いて目にも焼き付けてくるね!

その1

原画展の大作の作画も終わって、お疲れ様でした!今は一番何をしたい?

なが~い旅。その土地でちょっと暮らすみたいな旅に出てみたい!
でも、仕事も家族もあるし。しばらく無理そうだから、6月に軽~く出かけてみたいと思って。
オーストリアに友達がいるんで、ウィーンからチェコに行くとか。

東欧ってロマンチックだよね。手仕事の国で、地味かわいい感じであこがれる。

あとね、スウェーデンに前に行った時、時間が無くてちょっとしか寄れなかった、昔の村を再現した「スカンセン」にも、もう一度行ってみたいの。 タシルの街の佇まいに近いと思うの。

どんなところなの?

民俗学者のアットゥールという人が、スウェーデン各地から古い民家を移築して作った、いわば野外博物館なんだけどね、そこの面白いところは職人の工房や店も再現されて、 今もちゃんと機能しているって所。面白くってかわいくって、 いかにも楽しそうでしょ?

わぁ、行ってみたい!!私なら買い物しまくっちゃいそう。

ねっ。でも、妖精の国っていうのもいいなぁと思うのよ。 わちふぃーるど とすごく通じるし。

じゃいっそ、イギリスの湖水地方は?スコットランドなんかも わちふぃーるどっぽい。

いいねぇ。考えるだけでワクワクしちゃうな。ちょっと調べてみようっと!