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2006年05月のアーカイブ
昨日出版社と路地本の打ち合わせをしていて、小学4年まで住んでいた十条に行ったことを思い出した。
当時は大規模な鉄道官舎があって、小学校に通う大半は国鉄の子だったからその頃の私は世界もそうだと思い込んでいた。今では鉄道官舎の跡地はきれいな公園になっていて小学校はすぐそのとなり。巨人ならひとまたぎの距離なのにびっくり。小学校引っ越したかと思うくらい。だって昔はずいぶん遠い道だったの。おしっこがもれそうになって走って帰るときなんかめちゃくちゃ遠かった。でも学校への道は楽しかった。今、いやな事件が多くて親がこどもを車で送り迎えしてるけど、本当に残念なことだ。
こどものものさしがないと大人になってその違いにびっくりできなくなっちゃう。
みちくさ、よりみちって言葉すらなくなっちゃうのかなあ。
ギャラリーマールに出す絵をクレーボードで彫った。ちょうどMPCから大森さんのチョークアートの本が送られてきて、「そうだ、クレーとパステルを合わせて使ってみよう!」と早速塗ってから彫り始めたんだけど、最後に色が消えちゃった。本をよく見たらオイルパステルを使ってました。次回に又トライ。
平和のための展覧会で売る絵だけどモノクロみたいになって渋い上がりだからまあいいでしょう。子供たちの平和のために誰か買ってください。クレーそのものだからお得だよ。
今度の日曜には銀座の阪急1階モノモノアート展で即興絵を描きます。これは売らないで抽選であげるの。1時からだからパフォーマンス見に来てね。そうそう塗り絵も出来てきました。
6月4日は千葉の三省堂でサイン会。5月28日には木ノ花美術館にいきまーす。
雨に煙る蓼科から八ヶ岳を抜け清里で黒井さんの絵本ハウスと絵本ミュージアムにも寄って帰ってきました。
蓼科ではもう朝から晩まで物語の制作三昧。制作といっても絵のように手や体を動かすわけでなく、頭の中に浮かんでくる物語の糸をつかまえて、こんがらないよう苦労してつなげていくだけなわけだから頭とコンピューターをたたく手以外はほとんど動かさない。地蔵のように静かにしてるものだから開いた窓からチイジャッジャと鳥がのぞくほど。でも頭の中はフル回転で、作っている物語の舞台が映画のようにいろいろな角度から見えてきたらしめたもの。とにもかくにも家でいえば土台にあたるものは出来上がった。これからちゃんと快適に住めるよう整えなくちゃならないけどね。
今度の巻で長かった物語はいったん終わりを迎えます。
でももう一巻書き残した物語を作るつもり。これはまだ筋は言わないよっていうか考えついていない。
なんのおみやげもないけど、しめったカラマツ林お届けします。いい匂いなんだ、これが。
この間ふと気がついたら、らんちゃん今年でちょうど10歳!まだへその緒がついたままの子猫を5匹、娘のマイコと友だちのレイナが拾ってきたのはちょうど10年前の今時分。始めての原画展を開催した小布施から帰った日の夕方でした。たった1匹だけ生き残ったらんちゃん。いつもおっぱいを探して口をモグモグ、脚をフミフミ。路頭に迷って泣きはらしたような目がなんとも不憫で・・けれどそのうちめきめき冒険家の本性をあらわしたらんちゃん。頭がよくって気も強い。きれいで面白い猫になりました。10年経っていまだ容姿も衰えないけど、今は冒険家というより浮浪者かな。あ、でもこのふたつって近いと思いません?
さて、来週から私は蓼科で仕事をしてきます。わちふぃーるどの長編物語もいよいよ終盤にかかるので、空気のきれいな所で頭もクリアに構想を練ってくるつもり。第6巻、乞うご期待!