Archive for 2月, 2011

絵描きの心象風景

金曜日, 2月 25th, 2011

まだ長い絵は続いている。

やっとパステルの部分を塗り終えた。

パステルでは空や森の部分は仕上げまでやるけれど、登場人物などの細かいところは

下塗りだけ。

だから途中段階では先が見えず、つらい。

ラジオを聴きながら、ガマンしてひたすら塗りこむ。

さあ、今度は色鉛筆やパステル色鉛筆での仕上げだ。

これは楽しいぞ。

左側から仕上がっていく。

うん、なかなかいい。

これはいい絵になりそうだ。

ほくそえみながら描いていくのは、まったくもってコタエラレナイネ。

今日はちょっと中断して、新しい絵本「森の音を聞いてごらん」の話を考えた。

考え始めは迷い道。

再来週からまたボルネオの森へ。

帰ってから、ちゃんと仕上げるんだから、ちょっと気は楽だね。

長い絵

金曜日, 2月 18th, 2011

父を悼んでくださる たくさんのコメントありがとうございました。

とても父らしい、いい葬儀でした。

いろいろなことが終わり、今週から通常の仕事に戻っています。

ほんとなら、先月に描き上げるつもりだった長い絵に いよいよ取り掛かることに。

ここのところ、本気のくどい絵を描くのは久しぶり。

久しぶりだと、えーっとどうやって描くんだっけ?と描き始めはとまどっちゃう。

場面も登場人物もたくさん出てくる絵は、ガマンが大事。

だいたいでいいかっていう怠け心を押さえつけて、

お尻の穴を引き締めて描かないとならない。

しかも散らかるのよねー。

パステルも色鉛筆も全部出してあるから、油断すると引っくり返るし、机の上は粉だらけ。

ルンバくんみたいなお絵かきロボットがいるといいんだけど。

まあ、そうなったら仕事もなくなっちゃうからがんばって描きましょう。

これはモエ七月号の綴じ込みになる予定です。

どうぞお楽しみに。

じゃあね!

木曜日, 2月 10th, 2011

戦地から帰る船の中で、父は国に着いたらすぐに結婚しようと決意したそうだ。

そのころ教員をしていた母と父の姉が知り合いで、話はとんとん進み、結婚が決まった。

はじめてのデートの待ち合わせは五反田の駅。

「おれが柱のかげに隠れてみていたらさ、

お母さんはスキップして踊りながらやってきたんだ」

ハンサムな父に母は惚れ、父は全面的に母を頼っていた。

「お母さんの作る飯はほんとにうまい。それにこれが早いんだ」

臆面もなくほめる父の言葉を母はコロコロ笑って聞いていた。

祖母を引き取り、病気の伯父の面倒を見ながら、一日も休まず国鉄を勤め上げた父。

お酒も飲まず、タバコも吸わず、こどもの頃の父は謹厳実直そのもの。

祖母を看取ってからは、母と世界中を旅して回った。

でも不慮の事故で母がいなくなって・・

お父さん、あれからあなたの心の迷走が始まったね。

去年、マイコの結婚式でスピーチしてくれた結びの言葉は

「じゃあね」

今この言葉をこちらから。

「じゃあね、お父さん。

あっちでお母さんと仲良くね。

きっと今度はお母さんが雲のかげに隠れて、身軽になったお父さんがフワフワと登ってく

るのを見ているよ。

お母さんと会ったらさ

『おまえが急にいなくなるから、おれはほんとに大変だったんだ』

って文句をいいなよ」

母から20年、入院後、一旦よみがえってから後はあまり意識もなく、苦しみもさほどない

まま、父は逝きました。

歩け 歩け

金曜日, 2月 4th, 2011

今週はじめは 東京駅付近で「わちふぃーるど」春夏の内見会。

このところの病院通いもあって、毎日電車に乗っている。

思えば今までの私って、ホントに歩かなかった。

絵を描く仕事も文を書く仕事も坐業でしょ。

鶴瀬の工場に行くときだって、もっぱら車だし

近くのアトリエに通うのだって、電動自転車なんかに乗っちゃって。

なにしろうちには車輪がたくさんあるからね。

車輪に頼った暮らしだったの。

だけどこの間、骨折の検査に行ったとき

「骨密度がちょっと低い。骨を作るには食べることと歩くことです

先生に説明されて、「な?るほどね」と納得。

そもそも体が大きかったり、太っていたりすると骨にかかる負担が大きいから、骨が丈夫

になるんだって。

で、肩の骨が折れやすいのは、骨の負担が少ないから弱いんだって。

ほら、他の骨は頭とか重いものを支えなきゃならないけど、肩の骨は手をぶら下げてるだ

けでしょ。

骨にはどんどん負担をかけなくちゃいけないんだよ。

だから歩くこと。じゃんじゃん歩くことが必要なんだって。

と言われても、まだウオーキングをはじめるには至らないけど、できるだけ電車に乗るよ

うにしています。

電車に乗れば、必然的に歩くから。

本も読めるしね。

本に夢中になって、二回に一回は乗り過ごして、降りる駅を通り過ぎちゃう。

でもそれだって、歩くチャンスが増えてラッキー。

体にポイントが貯まるようなものと思えば、いい気分。

あさって日曜は怒涛の書店サイン会のラスト、新横浜の三省堂です。

その後はららぽーとにも行きます。

もちろん電車でね。